お客様が釣行に出られた際エンジンがと急に止まったとのことでレスキューに行きましたが、少し見させて頂いただけで不能との判断となりましたのでSHO275ヤマハの保障修理を実施しました。
まず電子パーツ類などを取り外し
シリンダーヘッド取り外し
ヤマハから到着した新品のSHOパワーヘッド&シリンダーヘッド
これが噂の?スリーブレス鉄粉溶射シリンダーブロック
パワーヘッドの取り外し
そして付属しないと思っていたオイルポンプを取り外して見ると・・
夢中になりすぎ途中の写真を撮り忘れていましたが、オイルパン内やストレーナー類の汚れを徹底洗浄し付属ガスケット、シール類をすべて交換しトルク管理や角度締めが必要な場所のねじやボルトを校正済みのトルクレンチにて的確にに締め込み完成
DDTなどの診断や故障時のエンジンアワーが8時間ということでもお客様の使用上のミスとは到底考えられませんでしたので早急なメーカーでの対策をして頂きたいものです。
アメリカや日本でも同じような症状で数台~数十台の同じようなトラブルが発生しているようでメーカーからもはっきりと原因は伺えておりません。排出したオイルや・・などからも大体の原因や不具合の出た場所は推測されますが・・・私個人の見解ですとエンジンのクランキング時間が募る程当然全ての種類のエンジンには故障リスクとなるのですが、この手の場合このエンジンを壊さなくする為にはちょっとしたコツが必要になってしまうかもしれません。全てのボーターの方がメカ類やボートの乗り方に詳しい訳ではないのでそのようなコツなど有ってはいけないと思いますし荒天時にもしこのようなことになってしまえば命にも関わってきます・・
今回の例ですとあまりクランキング時間にも左右されていないので年に数回位しか乗られないような方や数時間の場合でも保証期間終了後に同じようなトラブルが発生した際は自己負担になってしまうとだけは言っていただきたくありません。メーカーが保障しないものに対し残念ながら私たちのようなショップが保証できるものでもありませんので早急な部品対策かこの例に対する無期限の保障やリコールを申告頂きユーザー様に出来る限りの安心して頂けるシステムを提案頂きたく思います。